第23話
👨🏻💼弁護士
「こちらも、リョウコさんへの傷◯行為で、ハヤトさんのご両親に損害賠償を請求します。
また、ご両親の暴◯を止めなかったばかりか、結託してリョウコさんに精神的苦痛を負わせたハヤトさんには、結婚の中止に関わる全費用の負担を請求します」
ハヤト両親
👵🏻👨🏻🦳「そんな…」
ハヤト
🙍🏻♂️「でも俺達だって、お茶をかぶったんだよ!?
これでお互い様ってことにならないの!?」
弁護士
👨🏻💼「…勝手に自分でお茶を被っても、罪が無かったことにはなりませんよ」
ミカ
🧒🏻「ぶはっwwww
まだ言ってんのwwww!?」
…私の家族も、ここに来ても変わらないハヤトにさすがに笑いを堪えきれなかったみたいだ。
…それから数ヶ月。
想像以上に長い期間が経ったけれど、ようやく裁判が終了した。
リョウコ両親
🧑🏻🦳👴🏻「本当にお疲れ様!」
ミカ
🧒🏻「おめでとうお姉ちゃん!」
結果はもちろん私が勝訴した。
私の訴えはほとんど全て認められる形に。
ハヤトの両親は慰謝料やワンピースの弁償で50万円、ハヤトは結婚のキャンセルに伴う全ての金額を負担することになった。
式場も決めていたし、具体的な話も決まっていた上に、新生活に向けて家を探したり、家具を買い揃えたりもしていたから、ハヤトの支払った金額は軽く100万円は超えるはずだ。
…それからもう一つ。
賠償金に戸惑うハヤト達に、私はある条件を提案していた。
[数ヶ月前]
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
リョウコ
👩🏻「婚約破棄の正確な理由を、互いの友人や知人、ハヤトの職場に報告してもいいなら、賠償金は減額してもいいですよ。」
ハヤト
🙆🏻♂️「えっ!?まじ!?
それだけでいいの??助かるわ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
…自分で提案してはみたものの、どう考えても数十万円の減額よりも、周りに報告されるほうが痛手だろうし、ハヤトが提案を受けるとは思っていなかったんだけど…
本気で自分が悪いとは思っていなかったハヤト達は、喜んで私の提案を受け入れた。
👩🏻『この度ハヤトと婚約破棄をした理由ですが…ご両親のところに結婚の報告に行ったら、熱々のお吸い物をかけられて火傷を負わされたことです。
私がやけどをしても「ただの面白いドッキリだ」と主張していたので、ご友人や、お仕事のお客様にも同じことをするかもしれません。お気をつけください。
p.s.ご両親と一緒にお茶を被って謝罪する音声も添付しておきます。』
このメールを思いつく限りの知人やハヤトの職場の人に送ったところ、私への同情と共に、ハヤトにドン引きする声が集まった。
中には今後ハヤトとの付き合いはやめると言っている友人もいたw
これにて復讐は完了!色々あったけど、私は平穏な毎日を取り戻した。
そしてミカは今年大学生になる。
リョウコ
🙆🏻♀️「大学合格本当におめでとう!」
リョウコ母
🧑🏻🦳「将来やりたいこともないから勉強もしたくない急って言ってたミカが、急に法学部を受けるって言い出したのにはびっくりしたけど、合格して本当に良かった!」
ミカ
🧒🏻「うん!
お姉ちゃんがまた変な男に捕まったら、今度は私が弁護士としてやっつけてやらないとだからねー」
🙋🏻♀️「あはは…本当に頼もしい妹だなぁww」
思春期で少しぎくしゃくしていたミカとの関係もあの事件以来最高に良くなった。
婚約はなしになったけど…家族の優しさを再確認できて、前よりも絆が深まったみたいだ。
これからは、何があっても家族と一緒に乗り越えていける気がする。
(おわり)
今日のひとこと
最後までお読みいただき本当にありがとうございました!!
ハヤト達迷惑一家に巻き込まれたのは災難でしたが、事件を経て家族の仲は深まったようです😊
しっかり者のミカちゃんは、将来弁護士として色々な人を助けてくれそうで頼もしいです!
感想いただけると嬉しいです!
↓ 過去作のなかでも特に気に入っている話を漫画化したのでぜひお読みください😊✨
コメント
裁判後の父母のお疲れ様!は、ハヤト父母ではなくて、リョウコの父母では……と思うのですが違いますかね……?
私も思いました!笑
わたしも思いました!笑笑
誤植だろうなとは思いましたが、唐突に先方両親が味方になったのを想像して笑ってしまいました。
誤植ですwww
今修正しました!
みなさまご指摘ありがとうございます!